「子どもへのまなざし」(書籍)

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<子どもへのまなざし>

「新生児期のあかちゃんは、一日のほとんどを、眠って過ごします」
と書いてあった育児書を
「どこがやねん!」と壁に投げつけたのが、長男が生まれた直後。

とにかく寝ない、泣き止まない、置いたら泣く。
ママ以外に抱っこされることを拒否し、
初めてギャーギャー泣かずにお風呂に入れたのは生後四か月を過ぎてから。

一人でチャイルドシートに泣かずに乗れたのは、生後一年を過ぎていました。

抱っこひもを嫌がり、ベビーカーを嫌い、特定のごはんしか食べず、本当に夜中によく起きる。
今から思うと、それらは全て「発達障がい」からくる身体的特徴でした。

一歳を過ぎたあたりに、ある事件があり、
私の頭の中に「アスペルガー症候群」という、
学生時代に習った、発達障がいの名前が思い浮かびました。
そのとき、ストンと今までの育てにくさに納得がいき、なんだか肩の荷が下りたのを覚えています。

そんな時、学生時代に大好きだった先生の言葉を思い出しました。
「あなたたちがお母さんになったとき、是非この本を読んで欲しい。」

そう言って見せてくれたのが、
その当時刊行されたばかりだった佐々木正美先生の「子どもへのまなざし」でした。

あれから十年以上の時を経て、この本を手に取った私は、佐々木先生の言葉に救われました。
そこには、具体的な方法論やコーチングなどではなく、
「こころのあり方」が書かれていました。

この本に出合って以来、育児書はほとんど読んでいません。
この、子どもへのまなざしシリーズだけで、本当に全てが完結してしまうのです。

子どもへのまなざし。
続・子どもへのまなざし。
完・子どもへのまなざし。
の三巻から構成されるこのシリーズ。
「続・子どもへのまなざし」は、読者からの質問に答える形。そして、「完・子どもへのまなざし」は、発達障がいについて、一冊のほとんどが費やされた内容です。

迷ったとき、悩んだとき、子どもとの関係に落ち込んだとき、我が子が発達障がいだとわかったとき。
いつ開いても、「あなたたちのお母さんでいさせてくれてありがとう」。と、素直に心から思える本です。

佐々木先生は今、ご病気だと伺っています。慢性骨髄性白血病。
人生で、一度で良いから、この方にお会いしてみたいと、心から思う先生です。

佐々木先生、お母さんって、すごいですね。

 

前田マリア

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