子どもの暮らしアドバイザー・心理カウンセラーの前田マリアです。
最近は雑誌の新聞掲載があったり、テレビの撮影があったり、
動画撮影があったりで、身辺が騒がしく(笑)、
ついつい浮き足立ってしまうので、
こんな時こそ、毎日に手をかけて暮らすことを大切にしなければなぁと思います。
さて、今日は「発達障がいの子どもと暮らす」ということについてお話ししたいと思います。
そもそも、私が「子どもと暮らす」と表現していることは、
言いかえれば「子育て」です。
子どもの専門家が立派な子どもを育てられるかと言えば、そうではありません。
私は、子どもの心理カウンセラーで色んな子どもの発達障がいと日々向き合っていますが、我が子への対応が100%完璧か?と問われたら、急いで首を横に振ります。
幼稚園の先生や、学校の先生もそうではないでしょうか?
「◯◯しなければならない。」といった場面において、仕事ではできても、自分の子どもには難しかったりするのではないでしょうか?
「知識がありながら、それを活かしきれない場面」というのは実生活において、非常に多いのだと思います。
それは私も経験し、体験したからよくわかります。
「ベストな答えを知りながら、ベターを選ばざるを得ない時。ましてや、BADを選んでしまう時だってある。」
それが正直なところだったりします。

「発達障がいの子どもにとって、家庭のあり方はとっても大切」だということです。
子どもたち全てにとって、家庭は基本です。
家庭がしっかりあるから、学校や塾や習い事が活きてくる。
逆はありません。発達障がいの子どもの暮らしを整えることは、「彼らの支援を考えること」です。
支援を考えると言うと難しいのですが、こう考えてみてはどうでしょう?
皆さんは、買ったデニムの裾を、自分の足の長さに合わせてカットしますよね?
売られているデニムの長さは、そのメーカーが提示する「標準」だと思います。
その「標準」が少し長ければ、カットする。
その「標準」が短いならば、ほかのデニムを探す。それが支援です。
その子のサイズに合わせて、暮らしをカットする。ただそれだけです。

どこを伸ばし、どこに添え木をするのか。親の希望や、親の欲ではなく、その子自身をまっさらな目で見つめることから、その子自身がはじまります。
例えば、電車が好きなら、苦手なことを電車に擬えて覚えてもらう。
朝の準備が苦手な子どもには、各スペースに電車の写真を切り抜いて貼っておくのです。
1番はJR。2番は阪急電車。で、
「JRの場所で顔を洗うんだよ!」と1つ1つ教えていくのです。
慌てず、焦らず。
好きなことと連動させたなら、発達障がいの子はできることも増える子が多いのです。大好きなキャラや、大好きなものたちを苦手とセットする。
殆どの子は、目をキラキラさせて「大好きなもの」を教えてくれますよ。
支援は、「やらなければいけない!」と思うと、途端にしんどくなります。どうせやるなら、楽しんでやる!
発達障がいの子に、宿題をさせる際「30分机にかじりついてやる」ことを課題にしてしまったら、本人も辛いかもしれません。
宿題も勉強も、「好きな場所」でやっても良いのです。
我が家はリビングまで辿り着かず、廊下でやっている時があります(笑)。
本人が落ちつくなら、トイレでやったって良い(笑)。
それこそ、家庭だからできる支援ではないでしょうか?
学校で、頑張って机に座ってるなら、
家でくらい好きな場所で勉強すれば良いのではないでしょうか?

彼らを守り、育てる場所であるということ。
前田 マリア