「聴覚過敏」って、どんな感じなのですか?

前回に少し書きましたが、私は「聴覚劣位」です。

「耳から聞こえること」を聞き取ったり、覚えたりするのが苦手なんです。

集中していない時には「ボワー」っとしか音が聞こえていません。

周りの音が耳の中で「反響」している感じです。

何も考えていない時には「無」です。

本を読んだりしていたら、その世界にどっぷりはまっているので「全く音が聞こえません」。

勉強を始める時には、よく音楽を聞きながらしていましたが集中し始めたら「全く聞こえていません」。

それが「過集中」状態なのだと思います。

そんな私でも「聴覚過敏」は「あります」。

先週の「マリアコラム」でも書かれていたように、ある一定の音には敏感なんです。

この「聴覚過敏」の音は個人差、年齢差が激しいのがポイントです。

小さな頃は嫌だった音でも、今となっては平気な音もあります。

耳や脳の発達・成長によっても変化していくのが「聴覚過敏」だと感じています。

小さな頃は

・「大きな音」全部

・「突然鳴り出す音」全部

・「脳に響く高い音」全部

・「怒りの声」

これらの音が聞こえたら「耳を塞いで」「あー!!!!!」っと叫びたくなりました。

なぜ叫ぶのか?

それは、「自分の声で嫌な音が消えてくれるから」です。

だから、叫ばずにはいられないのです。

しかし、小さな時から理性的だった私は、なぜか「叫んではいけない」と思っていました。

なので、「耳を塞いで我慢」していました。

ですが、内心は「怖いよー!やめてー!」と思っていました。

みなさんが嫌だと感じる「黒板のキーッ」って音が鳴った時に我慢するのと同じ感覚です。

そして、精神的に不安定になった時には「聴覚過敏」がひどくなります。

なんだか体調が悪い時に、大きな音が鳴ったら「うわー!!!」と泣き叫びたくなります。

(今はないです)

これは「どうしようもない」事なんです。

自分では、コントロールできないのです。

では、「あー!!!」と叫んでいるのを止めたい場合、どうしたら良いか?

その時は不安でいっぱいなので、

抱きしめて「ここは安心なところだよ」と示してあげる事です。

場所を少し離れるのもいいかもしれません。

そして、ゆっくり深呼吸させてあげる事です。

冷静になるまで、ゆっくり時間をかけて「安心」させてあげてください。

今でも、車のクラクションの音や自転車の鈴の音は苦手です。

「注意」を促してくれるものですが、「ドッキー!!!」として耳を塞ぎます。

他には「パチンコ店」「ゲームセンター」は音の宝庫すぎて、近寄れません。

気合を入れて入ってみたら「頭の中で音が鳴り響いて」パニック状態になります。

音が多すぎて処理しきれないのです。

「ギャー!!!」っと叫びながら走り出したいところですが、大人になった今ではできません。

「耳を塞いで」できるだけ遠くに逃げること、近寄らないことです。

音の感じ方は、「音の種類」によって変わってきます。

私の場合は「頭の中で鳴り響く」ことが多いですが、

黒板の音は「ナイフで刺されている」ような尖った音に聞こえています。

発達障がいは、とっても感性が豊かです。

いろんなものに敏感で、いろんなものに鈍感です。

たまに「なんで嫌なの?」と思うことがあるかもしれません。

それは「本能」で「拒否」している場合が多いです。

その拒否を「嫌でも聞きなさい」と言って無理やりさせないことです。

「やってもいいかも?」と思えるような工夫をし続けることが大切です。

私も発達遅延で発達障がいの幼児を教えていますが、決して無理強いはしません。

私が「楽しそう」にしていたら「ちょっと興味を持ってくれ」て、

「やってみる?」と聞いて「やる!」と答えたら勉強でもなんでもするようにしています。

少し話がそれてしまいました。

「聴覚過敏」は発達障がいの特徴の1つです。

叫ばないように「予防」することも大切ですが、

成長とともに慣れていくのも事実です。

「耳を塞いで」「叫ぶ」ことをしたとしても、オロオロせず、

「怖くないよ、もう大丈夫だよ」と落ち着かせてあげて「安心感」を与えてあげてください。

少しずつ「この音は怖くないんだ」「でも苦手」と認識していくとおもいます。

叫ぶことは「自己防衛反応」です。

嫌な音から逃れるための。

その点をご理解いただいて、対応してくださると嬉しいです。

朝倉 美保