「触覚」の「過敏」「鈍感」って、どんな感じなのですか?

発達障がいの人は、何かと「敏感」であり「鈍感」でもあります。

今まで「聴覚」「視覚」について書いてきましたが、次は「触覚」です。

「肌に触れるもの」に対しても「敏感」であり「鈍感」なのです。

例えば、「服」の肌へのこすれ具合。

私はアトピー生皮膚炎も蕁麻疹も持っているので、ものすごく「敏感」です。

幼い頃は、「綿」素材でないければ着ることができませんでした。

他の素材は「チクチク」して痛かったり、着てるうちに蕁麻疹が出てしまいました。

だから、着るものがなくて、とにかく苦労しました(母が)。

また、素材以外の問題は、「表示タグ」。

あのヒラヒラした感触が気持ち悪くて、全部切ってしまっていました。

「綿」しか着ていなかったので良かったのですが、

いろんな素材の服を着る人にとってはタグがないと洗濯するときに困りますよね?

「なぜ表示タグの素材が綿でないのか?」とも思いましたね。

あの独特の人工的感触がたまらなく嫌なのです。

しかし、成長するうちに「敏感さもマシに」なっていきます。

毛糸でもふんわり柔らかな感じであれば、チクチクせずに着ることができました。

なので、「試着」しては「チクチクする?」と聞かれるようになりました。

せっかく買ってきてくれたものでも、

自宅で着てみたら「痛い!」「これ変な感じする」と言って着れないことも多かったです。

そして、成人に近づくにつれて着れる「素材」も増えていきました。

少しずつ着れる素材が増えていきました。

今では「ヒートテック」のナイロン素材でも大丈夫になりました。

おそらく、服の生地素材も進化したのだろうと思うのですが、成人になるに従って感覚も変わってきます。

幼い頃が一番大変かもしれませんが、徐々にマシになっていきますから、

じっくり付き合ってあげてください。

他のエピソードでは、「注射」があります。

私は幼い頃から「注射」が平気で、針が刺されるところをじっと見ながら血液の色を確認して、

看護師さんに「今日の色は少し薄い?」と聞いたりしていました。

おそらく、「痛覚」が「鈍感」なのでしょう。全く平気でした。

よく聞くのが、「注射」の時に暴れたり泣き叫んだりして、

とっても大変な思いをされているお母様方が多いということでした。

その場合、「痛覚」が「敏感」なのだと思います。

そして、1回の痛い経験がトラウマになり、毎回「いやだ!!!」と泣き叫ぶのです。

「痛覚」に関しては、友人の話を聞いても「マシになった」とはあまり聞いたことがありません。それは、「痛かった経験」がトラウマになり、「注射=痛い」が染み付いているのだと思います。しかし、大人になるので「泣き叫ぶ」などは「しない」とは聞いています。

このほかで思いつく「触覚」の「敏感」「鈍感」ですが、

「舌の触覚」も関係あるかもしれません。(味覚に入るかもしれませんが)

私は「味に敏感」です。

何か料理を食べていると「どんな素材が出汁に使われているか」がわかります。

そして、舌の上に食べ物を乗せると「どんな形のもの」なのかがわかります。

私は「肉類」が大嫌いなのですが、例えばカレーを食べたとします。

肉類を避けられるだけよてけから食べるのですが、肉の欠片がどうしても入っている時があるのですね。そうしたら、口の中に「肉の欠片」を発見することができます。

そうして、舌の上で、その肉の欠片だけを避けて、出すことができます。

このように、発達障がいの人には「敏感」と「鈍感」が一緒に存在しています。

それが「普通」なのです。

発達障がいの人に関わる方は、個々の「敏感」なもの、「鈍感」なものを把握しておくと

変に怒ったり、悩んだりせずに済むのではないかな?と思います。

そして、

一番大事なものは「なんでこれに敏感なの?苦労させないでよ」などとマイナスに思わないことです。

「そっか、あなたはこれに敏感なのか。じゃあ、どうしたらいいか、考えようか。」という風に、

一緒に対策を考えていくことが大事だと思います。

幼い子どもでも「これは平気だけど、これは嫌だ」という判断はできると思います。

気持ちに寄り添って、お子さんの素直な意見を聞き「じゃあ、こうするのはどう?」と提案したり、

注射なら前日に「明日、行くからね」と言って、

「ちゃんと注射できたら、何か楽しい事一緒にしようか。何がいい?」と声をかけてみたりすると、

前向きにできるかもしれません。

「鈍感」「敏感」の真逆な事に付き合う事は大変だと思います。

しかし、一番それで困っているのは「本人」であり、

「どうしたらいいのか困っている」のも「本人」である事をわかってあげてほしいな、と思います。

朝倉 美保