往復書簡 A.K.さんと。

前田マリア さま

この度はプロジェクト達成おめでとうございます!

マリアさんのInstagramに始まり、
8月の「学びやろすい」でのイベント後は
マリアさん、ろすいさん、FU-KOさんのブログも読ませて頂いております。
(ファンなのかなーいや、ファンです笑)

「皆さんの活動を応援したい」「私もその一員でありたい」
そんな風に思う人が沢山おられるのだなぁと、考えています。

いつもいつも、マリアさんのブログはとても分かりやすく、
なるほどなぁと納得させられます。

さて、私ごとですが簡単に自己紹介をさせて下さいね。

高校卒業後は、京都の某芸大にて環境デザインを専攻しておりました。
庭や、造園のデザインの仕事に就きたいと、
卒業後は産まれ育った地元滋賀での造園会社に就職。
植木の剪定仕事もこなしつつ、泥まみれになるような仕事もありましたが
産休育休を経て復帰しておりました。

子どもは3人です。

長男は町立小学校一年生。
次男は町立幼稚園年少。聴覚障がい。
三男は2歳3ヶ月。

私は現在専業主婦です。
主人は会社員。
義両親と敷地内同居です。

以前送ったメール文を追記しますと…
私は、主人33歳と長男6歳次男4歳三男1歳の5人家族です。
義両親と敷地内同居、渡り廊下で行き来できる作りになっています。

長男は3歳児まで保育園在園、年中年長と幼稚園で過ごしました。
幼稚園に入ってから集団行動の苦手さが目立ち、友だちとのトラブルも多発していました。
発達検査の結果は平均値でしたが支援級を勧められました。
就学先の小学校は田舎で、一学年、一クラス、15人程度の小規模校でしたので
通常級を希望し、入学しました。

入学後、大きく問題もなく元気に登校する様子で
5月末の家庭訪問時も担任の先生と話をしましたが、概ね良好な感じでした。
6月頃から学校生活に慣れてきたこともあり
授業中の私語、立ち歩きが目立ちはじめています。

家庭においては親子喧嘩ばかりしています。
同じ土俵に立つ私が一歩大人にならなきゃ、と思うのですが
親に対しての暴言がひどくついついカッとなってしまう毎日です。

甘え下手な彼ですので余計に上手くいきません。

次男は生まれつき難聴があります。
右側がほぼ聾で左側は聴力が残っていたものの、
2~3歳の間に聴力低下していたようで、
つい先日聴力障害者手帳3級を取得しました。

難聴だけ、としばらく思っていましたが、
目線が合いにくいこと、自分の世界に入っていることが多いなぁ、
これは自閉なんじゃないかと思うようになったのが去年の夏前です。

言葉は話しません。
通じ合わないことがこんなに苦しいのかと初めて知りました。
聾わ学校の教育相談に月一行くようになり、3年目です。
地域の療育教室は週一2年目。
地域の幼稚園が3歳児受け容れが始まったこともあり、4月から幼稚園も入園しました。
目線も合うようになり、手話やマカトンサイン、ジェスチャーを使い、
意志の疎通が増えてきています。
友だちとの関わりもグンと増えてきていますが
今後どの様に就学を考えて行けばいいのか模索中です。

三男は甘え上手で可愛い盛りですが、10月で2歳になります。
イヤイヤ期も始まり自分の主張をはじめました。

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あの時、メールしてから約半年経ち、
長男は来年度から特別支援学級(情緒学級)に在籍することになりました。

本人の納得と希望が出たためです。
勉強の遅れはなく、理解も進んでいるようですが
現在も通級という形で週1に1コマ時限取り出し授業を受けています。

ホッとする時間、集中できる時間、になっているようです。
全ての時間が支援学級ではなく、半々くらい通常級と行き来します。

家庭内では、落ち着いてのんびり過ごせているように思います。

先日は県の硬筆展で金賞受賞でした。
本人はケロっとしていました(笑 )

次男は10月に右耳の人工内耳手術を受け、聴力も随分回復し、
音や声に対する反応が以前とは違うなぁと手ごたえを感じています。
手話表現も広がり、コミュニケーションしやすくなりました。
伝わらない時は絵を描いて、見せてくれる時もあります。
園での生活発表会があるのでその練習に取りくんでいます。

三男は言葉数も増え、拙い歌も披露してくれるこの頃です。
大きく発達が凸凹している様子はなさそうです。

長男の発達凸凹を認めにくかった私。
ほんまにひどい言葉を使って怒ってたなぁと反省と後悔しています。

手も出たりして。
それが長男の次男攻撃やら友達攻撃になってたんやろな、と思います。

「叩いたら、負け!」て言葉、何でもっと早くに使えへんかったやろて涙が出ます。

でも、自分が変わっていくと、良い方向がチラリと見える時があります。

この頃特にそう。
「子育てはオーダーメイド」、少しずつ追加注文受けながら子どもと共に作り上げたいです。

「人、環境、家庭」の条件が整うことの大切さを書いておられましたが、
マリアさんは友だち、兄弟以外との遊びの場においてどんな考えを持っておられますか?

学校の中での友だちとの遊び、 家庭の中での友だちとの遊び、
大人たち、親たちが見ていない中での友だちとの遊び。
私が住んでいる地域は田舎で自然がいっぱいですが、
なんせ子どもの数が少なく放課後連れ立って外遊びをする習慣があまり育っていません。

兄弟連れて私と一緒に行くことはありますが、
子ども同士だけで遊ぶ中で育つ部分も沢山あるんじゃないかな、と思うのですが
発達凸凹の子にとっては、しんどいことが増えるだけでしょうか。

仲良くさせて頂いているお宅がありまして、
男の子小4 女の子小1 男の子幼稚園年少 なので度々行き来しています。

長文失礼しました。

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A.K 様

プロジェクトへのご支援、
そして私との往復書簡へのお申込み、本当にありがとうございます。

今回いただいたA.K.様の質問に、
「さすが!」と言わずにはおられませんでした。

発達障がいの子どもを持つ親も、そうでない親も、今は友達関係に悩む時代です。

それくらい、子どもたちが、子どもらしく、
のびのびと遊べる環境が、本当に少なくなりましたよね!

A.K様のお家は田舎だとおっしゃっていましたね。

でも本来なら、そんな環境は、子どもにとっても、親にとってもありがたく、
本当なら、放っておいてものびのび遊べる理想的な地域だと思うのですが、
状況や環境が許さないという、少し寂しい気持ちになります よね。

子どもの姿の理想は、
健全な子ども同士、子どもの中で育って行くという環境がベストだと思います。

特に、異年齢で同じ遊びをするというのが、
子どもたちの育ちの中では本当に最高の環境です。

何故なら、10歳くらいまでの子どもというのは、
男女差よりも年齢差から受ける影響の方がはるかに大きいからです。

それは、発達障がいの子どもであってもそうでなくても。

昭和の子どもが、2歳くらいの子から12歳くらいまでのガキ大将まで、
鼻を垂らしながら遊んでいた。

あの状況が本当に理想です。

そして、悪いことをすれば、近所のこわいおじちゃんに怒られる(笑)。

もう、本当にベストな環境ですね。

ですが、この「子どもの理想的な育ちあい方」が、
今本当に危機的な状況を迎えています。

まず、少子化のため、大勢のきょうだいの中で育つ子どももいませんし、
幼稚園も小学校も、今は異年齢の関わりがあまりありません。

ですから、小さな子の面倒を見ることのできる子がほとんどいないし、
子どもにも「小さな子を見てあげなければ!」という感情が育たずに大きくなります。

そして、現代の家庭の状況が個々によって、
かなりの多様化をしてしまっているところも、1つのポイントです。

簡単に言うならば、
働いているお母さんのお家なのか、専業主婦のお家なのかで、
全く違ってくる価値観というものがあります。

更に、昔はその違う価値観を受け入れられる器のあるお母さんが多かったのですが、今はどうも「同じようなグループ」に属しているお母さん同士で集まりたい!という感情が、大人側にあるので、子どもがそれに振り回されがちなのです。

ですから、
現代の状況や環境では、年齢の幼いうち、とくに発達障がいの子どもを持つ私たちは、子どもたちを勝手にそこらへんで遊ばせるというのは、私はあまり賛成ではありません。

というのも、
発達障がいを抱える子どもがほったらかしにされて、
近所でトラブルになるのを、何度も目にしているからです。

ご存じのように、
発達障がいの子どもは人間関係で躓く子がやはり多く、
トラブルを 自分で回避できる力も、低学年のうちは難しいと思います。

大人がついて、
物事の善悪や社会のルールをきっちりと教えなければいけないのが、彼らなんです。

放っておいたら、自分の好きなことややりたい事に忠実に行動してしまいますから、やはり、大人の目の届く範囲に、というのが私の見解です。

ですから、我が家では長男ちゃーの友達がたくさん遊びに来ます。
そして、年長さんになり、お友達のお家へ一人で遊びに行かせることも増えました。

ですが、その遊びに行かせていただくお家のお母さんにはきちんと障がいの事を伝えています。

それについて偏見のないお母さんだけが、わが家の長男を呼んでくれるのだと思いますし、それを言って離れ ていくくらいなら、それまでの人間だったということです(笑)。

でも、「いけないことはきちんと叱ってね!」と言っていますよ。

そして、子どもにとっても、
自分の家のルールで動かない家という場所に身を置くことが、
実はものすごい社会勉強になるんですよ!

自分の家では自分が王様で、友達の家では友達が王様です。
その友達のルールに従うということが、
後々「ところ変われば・・・」ということに応用できるようになっていくのですよ!

面白いですよね!子どもって!

私の子どもの友達との付き合い方は、ざっとこんな感じです。

またお便り待っていますね!

ありがとうございました!

前田マリア