成長するためには「実践」だ!

「しかばねチャレンジ!」第2回目。
今回は、発達障害の特性のプラスもマイナスも育てるためのお話。

よく言われているのは「特性のプラスを伸ばせ」ということ。

それはそうなんだけれども、
「じゃあ、マイナスは誰かに頼めばオッケーなのかな?!」と思うんです。

私は「全て頼めばOK」とは思いません。
だって、「誰かに頼める状況ではないときもあるのでは?」と思うからです。

例えば、仕事。

誰かから任された仕事があったとして、
苦手なことを代わりにしてくれる人がいたらいいですが、
常にいるとは限りませんよね?

代わってもらえるのであれば、代わってもらったらいい、とは思います。

ですが、違うパターンもある、ということです。

今働いているホテルでは、
研修としてガッツリ教えてもらえる期間が終わると、
あとは分からないときだけ教えてもらうシステムです。

それはもう、はじめの方は分からないことだらけで、
私も社員さんや先輩を頼って聞きまくっていました。

ですが、一度教えてもらったことは、「自分でメモ」して覚えておかねばなりません。
二度聞くと「勉強不足!」と怒られます。
私はそれでも不安なら何度でも聞きますが(汗)

そして、失敗しながらでも、
何度も何度も実践を重ねていくうちに、なんと!身についていくのです。

まずは、なにごとも実践!
「経験をつまなくては、なにも出来るようにはならないのだ」と、
38歳で新しいことにチャレンジしてみて再確認しました。

発達障害であっても、
失敗やミスを繰り返しながらでも、
「できること」を増やすことができるのです。


実は、こんなことがありました。

夜勤に入り始めて5回目くらいのとき。
今までは、さっと私のできていないことをフォローしてくれる先輩がいたのですが、
はじめて1人で全部のお仕事をやることになりました。

全部さらっと教えてもらえたのは1回目のときだけ。
それ以外はフォローしてくださっていたので、
時間にも余裕をもって仕事を終えることができました。

それが、5回目にしてひとり立ち!
やることの多さもあって、ミスを3つもしていました。

しかも、1回目以降、してこなかったこともやることになり、
分からないから聞きたくても、
みんな自分の仕事でバタバタしていて聞けない状態に。

うーん、どうしよう…

「ダブルチェックしてもらえるから、何かあったら指摘してもらえるし、大丈夫かなぁ?」
と、思っていたら、
重要なものに限って、ダブルチェックしてもらったのに間違ってるのが発覚!

あちゃー!

そして、次の出勤の時に注意されたのでした。
残念!

これで思ったのは、
助けてもらったりフォローしてもらったりしてもらえるのはとてもありがたいことだけど、
自分を「出来るように」成長させたいなら「自分でしないといけない」と思い直しました。

何事も「やってくれて、ありがとう」だけではなくて、
やってくれたとしても、
どうやってやるのか確認して、自分でも実践しないと身につかない、
ということを学びました。

いつ、自分が苦手なことをする時がくるかわからない。

だから、
常に「できるようになるには、どんな風にしたらいいのか」
自分なりに考えておく必要があると思うのです。

私の場合、
自分から進んで「出来ないことをできるようにしたい」と思っているので
みなさんに強要しているわけではありませんよ!

ただ、人生の中で、
いつか「出来ないことも、しないといけない時」が来ると思うのです。


私の親も、もうすぐ70歳、高齢者なわけです。
病気も持っていますし、入院・手術も何度かしています。

私の祖父母は、短命でしたし、
家系的にも寿命が長いわけではありません。

そうなると、今、両親にフォローしてもらっていることを
自分だけでしないといけない時もくるわけです。

もしかしたら、介護をしないといけなくなる時もくる可能性もあるわけで。

姉は関東、弟は少し離れたところ。
手伝ってもらいたくても、それぞれ家庭があるわけでして、
なかなか環境的にも難しいなぁ、と思うのです。

介護士さんに手伝ってもらうにしても、
全部が全部してもらえるわけではないでしょうから
ある程度、覚悟しておく必要があると思うんです。

家事はできないわけではないけれど、母のようにはできないし、
父のように金銭的に稼げるわけでもない。

そしたら、何か苦手なことが見つかったとしても「やらねばならない」状況になるわけです。

私が双極性障害・発達障害であったとしても
どこまで公的機関に頼れるのかわからないんです。

そしたら、自分を成長させていくしかない。
成長させるためには、挑戦するしかない。
挑戦して、失敗して、ミスしても、何度でもチャレンジする精神を育てるしかない。

その心を育てていくしかない。

障害者だって、やればできるようになることがあるんだ!

その様子を届けたくて、このチャレンジを綴ることにしました。


社会を怖がらないでほしい。
みんながみんな、悪い人ではないんです。

障害者を理解できない人は、
自分が障害者にならないと理解は絶対難しいと思うんです。

自分がそういう立場になってみて、やっとわかることがあるんです。

私は、うつ病になって絶望した時、
やっと「もっと人に優しくできる人になりたい」と思いました。

優しくなかったわけではないけれど、
ずっとずっと、人との関わり方がわからなかったので
人の温かみをやっと知ることができたのです。

体験したからこそ、やっとわかることもあるのです。

だから、何かと誹謗中傷する人や悪態をつく人がいても
「あー、この人、人生損してるなぁ」
と思っておいたらいいと思います。

辛い体験をした人だから、他人を大事にできる。

私は、それを大切にしてほしいです。

障害者も「成長」を怖がらないでチャレンジしてほしい。
そのために、人生はあるのです。

成長するために、精一杯生きている人は輝いている。

一緒に成長を体験してみませんか?

朝倉美保
(広汎性発達障害・アスペルガー・ADHD・双極性感情障害 当事者)