FU-KO&マリアの対談<きょうだいとの関わり方>

「きらり。」vol.3
FU-KO&前田マリア 対談3(最終回)

紙面に収録しきれなかった内容を、小分けにして載せたいと思います。

今回は「きょうだい」について語っていただきました。

定型の子どもと、発達障がいの子ども。

「どう接したらいいの?」「親はどうするのがいい?」
そんなご質問があるそうです。

お二人なりの気持ちを語っていただきました。


<親と子ども:きょうだい、について>

ふーこ
最近、「きょうだいのケンカはどうしていますか?」「親はどうすべきですか?」ってよく質問されるねんな。

マリア  どうしてる?

ふーこ  放ってるなー、ほとんど。

マリア
私も放ってる。
きょうだいのケンカはさ、ただの「コミュニケーション」やと思ってるから。

ふーこ
きょうだいのケンカをやめさせたい人も多いみたいやけど、むしろ他人とぶつかることで自分と違う意見を持つ人がいるってのを知るわけやし、それでも一緒に生きていかなければならないわけやし、そこでどう折り合いをつけるかの能力を学んでいるわけやから、親が口出すと「親の方が正しい」って意見を押し付けてることになりかねないやんか。
明らかに「暴力」とかは「あかん」って叱るけど。
ちょっとした小競り合いならね、放っておくね。

マリア
うちも、下の子であればあるほど、お母さんに言いつけに来るやん。
やっぱり腕力には叶わへんって本能的にわかっているから、大人になんとかしてもらおうとするけど、しょうもない喧嘩は「ふーん、あ、そう」で終わってるなぁ。
中には「ちゃんと言わないといけないこと」もあるけど。

ふーこ
いちご一個多く食べられた、やの、おもちゃ勝手に使われたやの、なー

マリア
遊びに「入れて」って言わへんのに勝手に入ってきた、とかなー

ふーこ 
そこで「なんとかしてあげないと」って思うと、親も苦しいし、子どもも親に頼ってしまうから、そこは突き放すというか、半分見て半分見てないふりするっていうか、してるかな。

マリア
暴力のやり合いが始まると、一応止めにかかるけど。
どうしてもお兄ちゃん勝つからねー

ふーこ
うちはそうでもないなー。
結構最近は弟の方が勝つなぁ(笑)。

マリア
ほんまー。
下の子は「知恵」でカバーしてきいひん?

ふーこ  ないなぁ。

マリア
うちはあるよ。ちょっと泣き真似してみたりとか。
いやいや、涙出てへんやん、とか。
大きい声出して大人にアピールしてみたりとか。
めっちゃあるよ。
だから、二番目、三番目が世渡り上手、ってのはそういうところから来るんやろなぁ。

ふーこ  なー。でも、上の子はチクって来るから。

マリア  あ、そーなん?!

ふーこ
この間も、(対談当時)夏休みやから長女がこもるための小さな家を作るわけよ。
狭いところにいて、好きなものに囲まれている状態って落ち着くねんて。
天候が悪い時とか特にそうなんやけどね。

マリア  へー。

ふーこ
弟はそれが羨ましくてしょうがないわけよ。
「同じの作ってー!」って言わはるけど、お姉ちゃんは絶対入れてくれへん。
で、前使っていたおもちゃテントを「これ使いーや」って渡すんやけど「こんなの、いらんわ!」ってなって(笑)。

マリア  その家に入りたいんや。

ふーこ  そう。そんなんもな、あったり。

マリア
でも、偉いよね。居心地のいい「環境」を自分で作り出すとか。

ふーこ
そうやなぁ。
「こういう環境が落ち着く」って発見して工夫して作り出すってのは、すごいよなぁ。

マリア
それって、何歳くらいから?

ふーこ
テントにこもり始めたのは三歳くらいの時かなぁ。

マリア
結構、長い歴やね。テントも結構ボロボロ感あったもんね。

ふーこ
あれ、まだ旅行に持って行ってるもんねぇ。

マリア
でも、あれじゃないとあかんのやろなぁ

ふーこ
あれじゃないとあかんねんなー。
でも、年々進化していっているで。ライトつけたりとかねー。
自分の好きなものは、本当によくわかってるよね。

マリア
最近、見てて思うねんけど、うちの長男が「既製のおもちゃ」でどうも遊ぶことがないんよね。
昔、電車にはハマったけど、家にある「既製のおもちゃ」で繰り返して遊ぶってことが本当になくて。
ごっこ遊びの備品として使うことはあるんやけどね。
長女の場合、毎日毎日繰り返してお人形で遊ぶんやんか。
そういうのが全くなくて。

ふーこ  ふーん

マリア
DSゲームも七歳の誕生日にすごいせがまれて買ったのに、五日くらいで「もう、いらん」ってなって。
この飽きっぽさは、なんなんやろなーって。

ふーこ
うちはもう、ゲームは大好きやから。
マインクラフトっていう自分の町を作っていくゲームが特に好きなんやけど、なにやら自分で目標たてて、やってるね。
ゲーム内に世界遺産を作ったりとか(笑)。
ゲームを通して目標を達成していってはる感じかな。
あとは、積み木とか、将棋とかかなー。

マリア
うちは、自分で考えたオリジナルの遊びをずっとしてるね。

ふーこ
自分にルールを課すのが好きなんかなぁ?

マリア
それだけがわからへんねんなー。
着眼点が違うのか、未だに解明できないことあるあるわー。
でも、「なんでこんなことするんやろ?」っていうのは思わへんなぁ。

ふーこ
なんか楽しそうよね、本人がねー。

マリア
面白いんやろうな、とは思うな。
あとは、「定型の子どもと発達障がいの子どものきょうだい間の子育て」について、質問多いよね?

ふーこ
そうやねー。
逆に、そう言う人はどういう気持ちで質問してきはるんやろうね。
やっぱり「障がい」があったら特別扱いをしなければいけない、って思ってはるのかな?
確かに、発達障がいの長女には普通の言い方では通じないわけよ。
「しっかりしなさい」と言っても「しっかり、ってなに?」ってなるし。
訳なくうろうろ動き回るのも、今この状況で何していいかわからへんからやんか。
だからその時に、できるだけ「してほしくないこと」よりも「してほしいこと」を伝えることやとおもう。
彼らが今やっていることを否定するんじゃなく「こうするといいんだよ」って次にやることを教えてあげたらいいわけで。
でも、それって、誰でも、どんな子どもでも一緒かな、って思うのよね。
定型の子どもでも、「しっかりしなさい」て言って、すぐにできるわけでもないし。

マリア
なー、そうやねんな。
「定型と障がいで子育てって違いますか?」て聞かれるねんけど、同じよな。

ふーこ
ちょっと、気は使わないといけないかもしれないけど、基本一緒よね。

マリア
パニック的なことになってしまう子に関しては、対処方法は確かに違うけどね。

ふーこ  うんうん。

マリア
長男に関していうと、七歳になるまでは、一人では泣き止むことできなかったからね。
「泣きやましてー!」って泣いて言うてた。
どうやって?!って感じやったけど。
定型の二歳児は勝手に泣き止んでたからねー。

ふーこ
うちの長女は、冗談が通じないね。
でも、家庭内でちょっとした冗談はいってるけどね。
そこは気を使ってないかな。

マリア
男の子って、ルール性のないハチャメチャな遊びをするみたいでさ。
長男は近所の年上の子と遊んだりしてるけど、そういうハチャメチャな遊びをしてると帰ってくるもんね。
「意味わからん遊びし始めたから帰ってきた」って言って。
それができるんやったらいいかなー、と思って。
みんな、どこを悩むんかな?
その仲間に入って遊べないことに悩むんかな?

ふーこ
あー、「入ってきなさい」とかか。

マリア
うちは、遊びの時に「困ったことがあったら帰ってきなさい」って言ってあるのね。
だから、困ったら帰ってくるから、問題なくて。
でも、「みんなと遊べないことを悩む」んかな?

ふーこ  そうやろなー。

マリア 
でも、私は逆に「あ、これ入られへん」って思ったら、止めて帰ってこれる方が強いな、って思うねん。
家帰ってきて「何しよ」って感じにはなってるけど。
そっちに誘導してあげるとね、お母さんもそんなに辛くないし、子どもも救われると思うのよね。
「そこに入ってきなさい」って言われても、ルールわからへんし意味わからへんしやったら入られへんやんか。

ふーこ
長女が「障がい」ってわかって一番良かったのは「家では頑張らなくていいんだ」と思えたことで。
外で十分頑張ってるので。

マリア
外では、周りに合わせようとしてるってこと?

ふーこ
そうやね。周りに合わせようとして、しんどくなって帰ってきたりすることもあるから。
それでも、気の合う子たちとは遊んでるけどねー。

マリア
割と、友だちは限定してるんやっけ?

ふーこ
そうやねー。
でも、学校では誰とでも喋るみたいやけど。

・・・


<Blog>

ふーこ(美濃羽まゆみ):http://fukohm.exblog.jp

前田マリア:http://marianoouchi.exblog.jp


家庭内や学校・幼稚園などでの子どものこと。
心配なことはたくさんありますよね。

でも、「心配してる」というのを親が発信しすぎている方が、
子どもはなんだか窮屈な感じがするのではないかな?

・・・と、私は思いました。

自由に、子どもたち自身に任せてしまうことで、
いろんな対応力がついてきたり、自分なりの生き方を見つけていけるようになっていくのではないのかな、と思います。

きょうだい、のことも特に差をつけることはないな、と思います。

私自身、三人きょうだいですが、
男女差で関わりを変えられたりしたことは大人になっても引きずってしまっています。

障がいがあるなし、に関わらず、
何も差をつけず、同じように接することの方が大事なことだと思います。

無意識に、「障がいがあるから」と特別扱いをしてしまうのだと思いますが
特性に対しての対応は必要ですけれども、
それだけ気をつけるだけで何も差をつけず自然に接することが大事なのかな、と思いました。

対談で掲載していない分は、これでお終いです。
何かお役に立つことがあれば嬉しいです。

朝倉美保